レーザー脱毛の施術を受けた後には、何に気をつければよいかご存知でしょうか。
蓄熱式レーザーは熱破壊式レーザーよりも肌へのダメージが少なく、アフターケアもかなり楽になります。
ダメージが少ないとはいえ、照射後のお肌はやはり敏感になっていますのでアフターケアで気をつけなければいけないことには変わりありません。
今回はMoanaレーザークリニックの医師が、気をつけるべき5つのポイントについて解説します。
①施術当日は湯舟は避ける
レーザーは体毛の温度を上昇させることによって体毛の周りにいる発毛細胞を破壊します。
これはある意味ヤケドを人工的に引き起こしているわけです。
発毛に関わる細胞のみを選んで狙ってヤケドを起こしているのです。
体毛に関わらない部位のダメージは最小限ですが、それでもダメージは残っています。
施術後に湯舟などで温度が上がると、本来狙っていない部位でヤケドを引き起こす可能性があります。
皮膚の赤みが増したり、炎症が起きたりとトラブルの元になるので熱いお湯は避けるようにしましょう。
シャワーを浴びるのが理想的ですが、ぬるめの温度でサラッと終わらせるのが良いでしょう。
温めるのではなく、反対に皮膚を冷やす行為はどうなのでしょうか。
ヤケドをした際にクーリングといって冷やすことをよくすると思います。
これはヤケドのダメージを減らす行為なのですが、脱毛の効果自体も無くなってしまいます。
レーザーの照射が強すぎたなどの特殊な場合を除いてクーリングは行わないで下さい。
②日焼けをなるべくしない
日焼けは紫外線によるヤケドのようなものです。
レーザーによってすでにヤケドのような状態になっているところへ、さらに日焼けによるダメージが加わると色素沈着などのトラブルになります。
レーザーの照射前はメラニンを増やさないために日焼けは避けたいところですが、照射後も日焼けは避ける必要があるのです。
日に焼けるところには行かない、また、日焼け止めを使うなどして日焼けしないようにしましょう。
レーザーの照射を行う日には日焼け止めは邪魔になるので、当日は日焼け止めをしない方が良いでしょう。
③保湿をする
レーザーによって細胞に熱が入ります。
この熱によって皮膚の保湿能力が低下します。
そのため、乾燥しやすい状態になってしまいます。
また、この乾燥によって皮膚のバリア機能も低下します。
細菌感染が起きれば毛嚢炎のようなトラブルにも繋がります。
皮膚を清潔に保ち、保湿しておくことが大切だと思います。
④上手く軟膏を使う
乾燥や毛嚢炎などを防ぐためには軟膏が有効です。
保湿だけで足りない場合は、上手に軟膏を使いましょう。
当院では初回に軟膏をお渡ししています。
その後に必要な際も追加でお渡しできます。
毛嚢炎にならないように上手く軟膏を塗ってトラブルを防ぎましょう。
⑤レーザーを照射してからも体毛は伸びる
抜けるまでは2週間ほどかかります。
その間の対応ですが、やはり体毛を抜くのは良くありません。
シェーバーなどで剃毛するのが正解です。
体毛を抜くと感染などの原因になります。
また、レーザーの照射が甘かった場合に次回の照射を効果的に効かせるためにも抜くのではなく剃毛で対応して頂きたいです。
【この記事はモアナレーザークリニックの代表医師が自ら執筆しました。】
私の専門はAGAなどの発毛治療と手術麻酔です。
毛を生やす治療と痛みをなくす治療を得意としています。
痛みを最小限にしつつ発毛細胞を居なくするにはレーザーの使い方にコツがあります。