【エステ脱毛って安全?】エステ脱毛と医療脱毛の違いについて

医療脱毛とエステ脱毛はどのように違うの?

脱毛には3種類あります。

①光脱毛(IPL脱毛)・・・エステの脱毛
②レーザー脱毛・・・医療脱毛の主流
③針脱毛・・・補助的におこなわれる医療脱毛

よく広告などで使われる「永久脱毛」は、体の一部を破壊する行為のため医療機関でしか行うことができません。
以前は医療機関でなくても、針脱毛などをおこなっているエステ店が多かったのですが、トラブルが多く今では禁止されています。

そのためエステ店では、IPLを使って体毛に軽く熱を入れて抜く施術を行っています。
IPLの施術では、すぐに体毛が生えてくる程度の軽いエネルギー設定でなければなりません。

そもそもIPL脱毛ってなに?

IPL(Intensive Pulsed Light)脱毛は、強い光をフラッシュのように発生させ、体毛に熱を発生させることで体毛が抜けるシステムになっています。
この方法では毛根やバルジ領域にはダメージはなく、抜けた体毛はまた生えてきてしまうのです。

IPLは医療機関でも行うことができますが、光を強くすると皮膚に熱が入り火傷をしてしまうため、出力を大きく上げることはできません。

そのため、強く熱を入れるにはレーザーを使うという発想が必要になってきます。

レーザー脱毛ってなに?

通常の光は様々な波長を含んでいます。
それに対して、レーザーは1種類。

波長が1種類だと性質も安定し、体毛のメラニン色素だけに吸収されて、皮膚や皮下組織に吸収されにくい波長を選んで照射すれば、体毛だけに熱を発生させることができます。

これを脱毛に利用しているのが、レーザー脱毛です。
レーザー脱毛は基本的には永久脱毛を目指しており、現在の脱毛の主流となっています。

エステ脱毛と医療脱毛ってどちらがよいの?

合併症や効果の強さ、金額の安さを考慮すると医療脱毛が圧倒的に良いと言えます。
エステ脱毛は永久的な効果がないため、医療脱毛とは根本的に違うものだと考えてください。

①価格について

Moanaレーザークリニックの全身+顔+VIOのフルコース8回の価格は現在32万円です。

医療脱毛の価格は、ここ数年でかなり下がってきています。

②効果について

エステ脱毛は、基本的にはずっと通い続ける必要があります。
体毛の生えて来るペースはある程度は落ちてきますが、永久的な効果がありません。

当院にご来院される多くの方が、エステ脱毛の経験者です。
現在はエステ脱毛の出力を上げて永久脱毛を行うことは禁止されているため、永久脱毛を望まれているお客様が最終的に医療脱毛にたどり着くのは当然とも言えます。

③安全性について

IPLには限界があり、出力を上げないと安定して体毛が抜けてきません。
ギリギリまで出力を上げようとすると火傷を引き起こしてしまうため、脱毛トラブルの多くがエステ脱毛店で起きています。
レーザー脱毛でもショット式ではよく火傷が起きますが、それでもIPLほどではありません。

蓄熱式レーザーでは、合併症はほとんどありません。
こうやって比較すると、永久脱毛を望まれる方は医療脱毛、「体毛は抜きたいけれど、また生えてきて欲しい」方はエステ脱毛が良いということが分かるかと思います。

前受金は患者さまのリスクです。

エステ脱毛でも医療脱毛でも、患者さまが契約金を支払って、後からサービスを受けるという前提で成り立っています。
この契約金は前受金と言います。

患者さまに施術を行うことで、正式にエステ店やクリニックの売上になります。
それまでは単にサービス提供店が患者さまからお金を預かっているということなのです。
医療脱毛の場合は永久脱毛なので終わりがあります。
クリニックも計画が立てやすく、施術が出来ないということにはなりにくいです。

しかし、エステ店では契約したお客さまが永遠に通われます。
どのくらい契約したらどのくらいお客様が施術に来るのが見えにくいと思います。
これは会員制のビジネスに近いのではないでしょうか。
この予測を誤るとビジネスの継続が出来なくなります。
派手な広告を行っても投下資金を回収出来なくなってしまうのです。
テレビや電車内での広告は非常に高額で効率の悪い方法です。
お客さまからお預かりしているお金を広告に使ってしまうことは許されないのではないでしょうか。

今はエステ脱毛が無くなっていき、医療脱毛に人が流れている過渡期の時代だと思います。
私はエステ脱毛は経営的に危険だと考えています。
医療脱毛はエステ脱毛とは違いますが、学ぶことも多いです。
私達、医療従事者も急激な事業拡大はせず丁寧な運営が求められているのです。