トリズム(TRISOM)という蓄熱式レーザーの性能ってどうなの?

レーザー機器に詳しいモアナレーザークリニック総院長の田坂洋介が医師目線でレーザー機器について解説します。

使用波長は3波長

トリズムはイタリアのMANTIS社が製造販売しています。

レーザー機器の製造はアメリカ、中国、ドイツが有名ですがMANTIS社はイタリアです。

まず目を引くのが、そのデザインです。

かなりオシャレな雰囲気が漂うレーザー機器です。

さすがイタリア製という感じがします。

レーザーを照射する部品と持ち手が合わさったパーツをハンドピースと呼ぶのですが、

このハンドピースの形状が独特です。

照射口も冷却装置も丸い形状です。

使用している波長は医療脱毛で効果的とされている3つの波長全てを備えています。

760nmのアレキサンドライトレーザー、808nmのダイオードレーザー、1064nmのヤグレーザーです。

これ一台で完璧に脱毛が完了することでしょう。

照射速度

1秒間に10ショットが可能です。

この速度は最速の部類に入ります。

ただ、照射口がかなり小さく1.77cm2です。

1秒間に17.7cm2を照射することが出来る能力と言えます。

モアナレーザークリニックが採用しているエクレアプロは4cm2程度ですから、半分以下の照射速度になります。

これではかなり施術に時間がかかってしまうと推測されます。

この機種は速度というより細やかなデザインを作るのが優れているのではないでしょうか。

トリズム(TRISOM)の特徴は・・・

3波長を備えているため、これ1台で完全な医療脱毛が可能です。

デザインが優れているのが個人的には良いと感じます。

照射口が小さいので脱毛速度は遅いです。

ハンドピースの形状が円形で繊細な照射が可能だと思われます。

脱毛のデザイン性の高い部位での使用ではかなり優秀なのではないでしょうか。

男性のヒゲのデザインなどで試してみたい機種だと感じます。

女性のVのデザインの主流はハイジニーナ?

トリズム(TRISOM)は女性のVのデザインにも適しています。

繊細に操作しやすいハンドピースで照射口が小さいので正確にデザインできると思います。

女性のVのデザインにはナチュラルなものから面白い形状、ツルツルを目指すハイジニーナなど様々なデザインがあります。

これは時代と共に変化して来ていますが、最近は圧倒的にハイジニーナが多くなって来ています。

ここ数年だけを見てみても、ハイジニーナの人気が高くなって来ています。

モアナレーザークリニックを受診される方の6割以上はハイジニーナです。

その点、トリズム(TRISOM)の出番も減ってくるのではないでしょうか。

このハイジニーナはツルツルを目指すわけですが、5回程度の施術回数では物足りないと感じます。

10回以上の施術が必要なことが多いので、初回の契約時に追加の施術の金額など確認しておいた方が良いでしょう。

回数が多くなりますから、契約の有効期間も確認しておきましょう。

モアナレーザークリニックでは基本的に2年~3年と長い期間で設定しておりますが1年としているクリニックもありますので要注意です。